このページの最終更新:2006/8/17


HONDA Cabina 50cc 屋根つきスクーター (page-10)


▲現在のキャビーナ50 (2006/8/16撮影)

22.イレクターパイプ製リアキャリア−2代目 (2006/8/17更新)

どうせ処分するのにまだ改善するのか、と言う気はするのですが、私は、スクーターに限らず、乗り物は荷物を積めてナンボ、と言う考え方の持ち主でして…。スポーツバイクの CBX125F にすらサイドバッグを常備してしまう人間ですから、キャビ50にリアキャリアが無い状態ってのは、あまり気持ちのいいものではありません。しかし、純正のリアキャリアはメーカー欠品ですし、たまにネットオークションに出るととんでもない金額まで吊りあがってしまいます。きゃびさんの BBS で色々と自作品の紹介もありますし、やはりここは自作品で経費節約!でしょう。ネットオークションでバカな価格で純正品が取引されている現状を、格安で比較的簡単に自作できるリアキャリアを Web で紹介することで、何とかしたいと言う思いもありますし…。

ただ、前回のイレクターパイプ製リアキャリアの再現では面白くありません。自転車用のシートポスト取り付けタイプのキャリアを2個使うだとか、自転車用の標準的なリアキャリアを加工して装備するだとか、色々考えたのですが…、結局はふたたび、イレクターパイプで作ることにしました。イレクターパイプなら入手も容易だし、特殊な加工も要らないし、強度もそれなりに確保できますので…。

さて、せっかくなので、前回作成のイレクターパイプ製リアキャリアの欠点解消も目的に含めることにしました。欠点とは…

  • 使用する金具の都合で、キャリア面が純正品より高い位置となる。

  • 太いパイプのキャリアでは、リアボックスの標準装着金具やボルトでは取り付け困難

  • 荷重をリアカウルで分散して受ける構造では、カウルが割れる危険性がある。

これらを解消するため、以下の対策を採用しました。

  • 90°の金属製金具ではなく 45°のプラ製継ぎ手を使い、リアピラーの固定位置を一番下に下げる。プラ製継ぎ手の強度不足はホースバンドで共締めすることで補う。
  • リアカウル内に隠れている純正キャリアの固定ボルト穴を利用して、荷重を確実に受けるサポートアーム構造とする。
  • 100円ショップで安く手に入る「格子」を介することで、リアボックスなどの装着を容易にする。


▲基本構造は前回同様、H型フレーム+荷重用サポートアームの組み合わせ

使用するイレクターパイプは、黒色の方が目立たないとは思いますが、今回は自作品であることを強調する意味から、あえてクリーム色にしました (^ ^;)。パイプは一番短い 30cm 長のものが4本で、うち2本は長さ調整が必要なのでパイプカッターで加工します。取り付け位置を下げるため、ピラーとの接続部分は「筋交い」用の 45 °継ぎ手 J-26 を使いますが、それだけではピラーにはめこむだけとなりとても強度が足りませんので、一部をノコギリで加工した上で、園芸用のホースバンドを使ってリアピラーに共締めしました。後部の端は腐食/危険防止のためキャップをしますが、ゴム製のキャップは高価だったので、プラ製のキャップ J-49 で済ませました。

45°継ぎ手の J-26 ではキャリア面が若干上に傾き過ぎとなりますが、67°の J-19 では逆に下に向きすぎますし、角度自在の J-43 では荷重を受けられません。まあ、許容範囲と思ってあきらめました。それに、J-26 以外は用途が特殊なためか、ホームセンターに置いてなかったりしますしね。


▲サポートアームの支持部分の準備

今回のキモは、荷重を受けるサポートアームです。前回は単に、キャリア直下のリアカウルに押し付けるだけで済ませましたが、ちゃんとした構造で不安なく荷重を受けるには、その下に隠れている純正キャリアのサポートフレームを利用すべきでしょう。そこで上の写真のように、キャップ J-49 と M8 ボルトを利用して「サポートベース」を作り、また、キャビのリアカウル中央、純正キャリアの取り付けフレームのボルト穴の延長線上にボルトの貫通穴を明けました。カウルの外側からこのサポートベースを差し込んでボルト穴に止め、キャップにサポートアームを差し込んで支える、と言う訳です。なお、写真でボルトの左にかけてあるナットは、高さを調整した後に、サポートフレーム側に締め込んで固定するためのものです。この構造上、リアカウルの穴あけ加工とサポートベースの装着・調整のため、ラゲッジボックスは外して作業する必要があります。

なお、各部の固定はイレクターパイプの専用接着剤サンアローを使います。これで処理したイレクターパイプの強度はかなりのもので、リアキャリアとして十分使えます。ただし、一度接着したら分解は困難ですので、工程のどこで使うかは要注意です。

加工手順はこんな感じです。

  1. 45°継ぎ手をノコギリで加工してホースバンドの共締め部分を作る。
  2. リアピラーに45°継ぎ手を装着し、ホースバントで仮固定する。
  3. 30cmのパイプを2本、並行にセットする。
  4. 横に渡すパイプの長さを調整(カット)し、T型継ぎ手 J-7C を通して配置する。
  5. サポートベースを仮固定する。
  6. サポートベースにアームを差し込み、必要な長さを確認しカット、T型継ぎ手に接着する。
  7. 全体を組んで寸法の微調整を試みる。
  8. イレクターパイプと継ぎ手を接着する(注:横木とサポートアーム間は接着しない、ここを接着してしまうと将来の分解時に困ることになるため)。
  9. パイプの後端にキャップを接着する。
  10. 30分程度でそれなりの強度に固定されるので、サポートベースの取り付け位置を微調整した後、締め込みナットを締めて固定する。


▲格子利用のキャリア台と固定部の詳細

さて、もう1つの改善点に「ボックス類の装着を容易にする」と言うのがあります。そこで、100円ショップで安く入手できる、鉄製の「格子」を樹脂コーティングしたものを、「キャリア台」代わりに固定することにしました。今回は、この固定にもイレクターパイプの部品を利用しました。パイプに細い何かを並行に固定する場合に使う J-38B と言う継ぎ手を利用して、パイプと格子を固定した状態で接着したのです。接着後の強度はなかなかのもので、壊す気でないと分離不能です。…ただ、予想していたほどうまくは行きませんで、多少のガタつきが見られたため、タイラップで数箇所を補助的に縛って固定することにしました。


▲多少ガタついたのでタイラップを併用して固定

格子はあまり適当なものが無く、45cm 四方のものを使用しました。そのため後部が若干余り気味ですね。パイプは 45cm のものを使った方が良かったかも知れません。なお、リアカウルに開けたサポートベースの貫通穴は、そのままだと雨水が浸入してしまいますので、何ら化の防水措置が必要です。後述のシリコン系充填剤を使おうかと思いましたが、取り外す際のことや走行中の振動を考えて、エアコンの壁穴を塞ぐのに使う粘土状の充填剤で埋める予定にしています。

これで一応完成。平らなキャリアのままでも、何でも積み上げてロープで固定すれば済みそうで悪くないですね。また、試しに以前ラクーンから外したレジャーボックスを装着してみましたところ、これもなかなかいい感じです。…手放すのが惜しくなってきたかも。

なお、かかった費用は計 1,812円(イレクター部材 1,203円、ホースバンド 504円、格子 105円、タイラップと接着剤は手持ち) でした。

2006/8/17 メモ

シートのほつれをシリコン系充填剤で補修。

キャビ改90に装着されていたシートには広い範囲の破れがあり、その部分を、浴室の隙間塞ぎなどで使用されるシリコン系充填剤で補修した状態になっていました。これは見た目は悪いのですが、弾力性が高くすわり心地は良好で、これ以上の破れが進行しにくくなっています。これは、中古のシートの補修手段として、見た目はともかく、悪くない方法かも知れません。

そこで、キャビ50に装着する古いシートのほつれ部分を、シリコン系充填剤で補修してみることにしました。

使用したのは、ホームセンターで売っていた家庭用のシリコン系充填剤で、セメダイン社のバスコークと言う製品です。茶色や黒など、使用箇所に合わせて各色あり、うちの濃いグレー系のシートには黒がベストだと思うのですが… Web 記事にする際に写真がわかりにくいとアレなので (^ ^;)、目立つように灰色のものを選択しました。

手順は写真の通りです。まず補修箇所の周囲を付属のマスキングテープで覆い、バスコークを充填、ヘラで適宜ならして、終わったらマスキングテープをはいで24時間放置、と簡単でした。充填剤の乾燥後はなかなか弾力があり、ひっぱり力にどれだけ耐えてくれるか興味のあるところです。


▲処理後のシート。補修後が目立つけどいい感じ。

おことわり
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