このページの最終更新:2005/3/20


バイクでムービー撮影

1.走行中に動画を撮りたい (2005/3/5 更新)

ヤマハのセローでツーリングをしていた頃、ハンドルに装着するグリップ式のカメラ台と安物のコンパクトカメラを使って、走行中の写真を撮影して遊んだことがありました。しかし、固定焦点でズームなしのカメラでは、片手運転で苦労しつつ撮影する割に、たいして面白い写真が撮れる訳でもなく、かと言って高機能なカメラは重いし、運転中にシャッタを押すこと以外の操作ができる訳ではありません。結局、数回やってはみたものの、すぐに飽きてしまいました。気に入った光景があれば、単車を停めて落ち着いて撮影すればいいのですから。

型落ちで安かったムービーカメラたぶん、ビデオカメラを装着して動画を撮影するのであれば、もっと面白かったんだと思います。が、15年前の家庭用ビデオカメラは、今以上に高価で電池の持ちも悪く、簡易グリップ固定のカメラ台で固定するには重すぎました。結局、動画撮影を試すことなく単車を降りてしまいました。

しかし、技術の進歩とはすごいものです。手のひらサイズで重量わずか 170g (電池・メディア込み)、200 万画素の CCD を搭載し、256MB のメモリカードがあれば1時間もの動画撮影ができ、しかも単3アルカリ電池2本で動作する、超小型のムービーカメラが、1万円しない価格で、某ネットショッピングに出ていたのです。I・Oデータ社製の AVMC-211 と言うモデルの、某アニメーションの設定をテーマとした特別品だとか。新型も売られていましたがそちらは充電式で、乾電池式ならツーリング先で買い足すことができますから、この古いモデルの方が私には適しています。512MB の安売り品のメモリをあわせて1万5千円、春先のツーリングで使ってみるべく、購入することにしました。

左ミラーステー部に、金具を介してカメラ用雲台を固定さて、カメラは入手しましたが問題はどう装着するかです。以前使っていたグリップ式のカメラ台はどこにやってしまったのか行方不明で、買い直そうにも最近はそういう道具はポピュラーではなく見当たりません(屋外撮影用の汎用品にはあるが、高価で重く大きい)。それに、マジェスティ125のハンドルは樹脂製カバーで覆われているため、グリップ式やパイク固定式の台は使えません。クランプ式のものでスクリーンに固定する方法も考えましたが、スクリーンは結構薄い構造で、先端付近に重いものを装着するのは考えものです。とにかく、カメラを装着する雲台部品だけ近くのカメラ屋で(一番安い \880 の品物を)準備し、DIY 店や 100 円ショップを回りつつ装着方法を考えました。

で、近くの DIY 店で雲台固定用のネジ (インチ1/4ネジ) を調達した際、隣に鉄製のコの字の金具を見つけまして、これをミラーの取り付け座に共締めすれば…と思いつきました。早速、必要な部品を買い揃えてガレージに直行、写真のようなベースを組み立てました。

金具は銀メタだが、つや消し黒の方が目立たないかも…。走行中、右手はアクセル操作と前ブレーキ操作に忙しく、グリップから離すことはできませんので、カメラ操作は必然的に左手で操作することになります。対して、市販のカメラは右手で持って操作することを前提にした設計で、今回調達したカメラも液晶画面は左側に開きますから、カメラの配置場所は右側とするのが妥当です。とは言うものの、走行中に左手を右手近くまで動かして操作するのは、かなり危険な行為ですし、普通のクラッチのあるバイクなら左手はクラッチ操作専用で、巡航中なら手を離すことも難しくありませんが、スクーターはクラッチ操作が無い代わりに、左手で後ろのブレーキを操作する必要があります(右フットブレーキのありがたみがちょっと解った気が…)。左手を左グリップからあまり離さずにカメラを操作するには、多少の視認性の悪化をガマンして、カメラ台は左ハンドルのグリップ近くとするのがベストでしょう。そういう事で、金具の装着位置は左ミラーの付け根に決まりました。

装着を完了したのが夕方5時、陽も傾き撮影には不向きな時間でしたが、実際にこれで使い物になるのか試してみることにしました。また、肝心の AVMC-211 は、姪が高校の卒業旅行に使うとかで持って行ってしまったため、とりあえず、いつも Web ページ用写真の撮影で使用しているキャノンの PowerShot A200 を代役として起用しました。こいつは 20 秒程度のムービー撮影もできますので。自宅の周囲をぐるっと一周し、静止画と動画撮影を試してみました。

代役のカメラ A200 で撮影に挑戦
▲ A200 を装着。ちょっと重いかな…。(携帯のカメラで撮影したので画像が悪い)

↓↓ 撮影サンプル (静止画は20%に縮小) ↓↓

このあと右の駐車車両から出てきた軽にビックリさせられた
広角なので速度感はでないが…

動画撮影サンプル 【容量節約のため削除】
20fps19秒 AVI形式 3.8MB 音声なし

いや、久々に楽しい思いと、ついでにちょっと怖い思いをしました (^^;)。上の静止画の1枚目の奴、直後に対向車が駐車車両の陰から飛び出してきたもんで…。あと、想定より重い (約250g) カメラを積んだせいか、走行中に姿勢が若干ズレちゃいました。雲台が安物すぎたのかも知れませんが、カメラの取り付けネジ位置が端に偏っていて、ショックで強い力がかかり易いせいかも。

静止画撮影については、以前にコンパクトカメラを使った時よりも難しくなっちゃいましたね。要するに、焦点やら露出やらの判定があるので、シャッターを押しても撮れるとは限らないし、押したタイミングより遅れて撮影されてしまい、ここだ、と思った時に撮影できない訳です。いちいち撮影結果を確認するためにカメラの表示部を見ていたのでは事故の元ですからね。また、単気筒エンジンですから、ハンドルには結構な振動が来て、カメラは大丈夫かな、という気がしましたし、撮影した写真にはブレが結構出ていました。まあ、A200 は代役ですし、ムービー撮影が目的なので、静止画撮影についてはしない方が賢明そうです。

動画の方はなかなかいけそうです。代役のカメラは音が録れないので動画だけですが、車体とともに左右に傾き、なかなかに臨場感溢れる絵が録れました。また、静止画撮影と違って、一旦録画を開始すれば次に停止させるまでは操作不要ですから、運転中にあれこれ気を使わなくて済みます(A200 の場合は、約 20 秒録ったら自動的に止まるし)。AVMC-211 は単3アルカリ電池2本で2〜3時間は持つそうですから、メモリの使用量さえ気にしなければ、録りっ放しにしても不都合がありません。撮影時間帯の都合で日射をまともに受けて CCD に残像が出てあまり綺麗な絵になりませんでしたが、昼間なら太陽ははるか上なので、特に問題にはならないと思います。

2.AVMC−211で撮影に挑戦…結果! (2005/3/20更新)

ハンドルにAVMC-211を装着手元に小型ムービーが戻ってきたので、早速試してみることにしました。マジェスティ125 の左ハンドルの装着台にカメラをセットし、やや長めの付属バンドは邪魔なので左ミラーに巻きつけた後、落下事故に備えて 100 円ショップのアルミ製ナスカン(写真左下の緑色の奴)をつけて、装着台のアングルに空いている穴に通しました。

さて、撮影してみたんですが…、まず、サンプル画像はこちらです。

動画撮影サンプル2 (走行中)
13fps AVI形式 1分38秒 12.1MB 音声あり

動画撮影サンプル3 (停車中)
13fps AVI形式 20秒 2.97MB 音声あり

え〜、とりあえず以下の問題点があることが判明しました。

1. カメラが突然停止する。

録画操作をして気持ちよく走って、ふとカメラを見ると画面が消えてる…?。どうやら、ギャップを乗り越える時の強い振動で電源が落ちているようです。。カメラ内部の配線なり基板なりの問題なのか、あるいは電池の端子が接触不良を起こすのか…。せっかく、いい画が撮れたと思ったのに、撮れてないってのはすごく残念な話です。

で、後で記録を見る限り、突然落ちた場合には、それまで撮っていた動画は記録されないようです。きっと、記録メディアへの書き込み終了処理 (Windows のファイルとして仕上げるため?) を、撮影終了時に行っているんじゃないかと思います。これはつまり、これを事故記録カメラとして使いたくても、事故の衝撃でカメラは自動的に停止してしまい、しかも肝心の事故の瞬間までの画像は失われるってことになりますので、全くの役立たずです。

電池の接触不良だけなら、電池と端子の接触部分に導電性の液体なり薬品なりを使うとか、容量の大きなコンデンサを付けて瞬断対策にすればいいのでしょうが、配線とか基本構造の問題となると厄介ですね。

2. 雲台がチャチすぎた。

走行中の振動でどんどん後ろに傾いていきます。わずか 170g の軽量カメラであっても、振動のある環境下では、この安物の雲台では役不足だ、ということでしょう。カメラ側のネジ位置が前方に偏っているので、実際の重さ以上に負荷がかかるんだと思います。まして、普通のビデオカメラなんて、とんでもない話ですね。

また、上下方向はそれでもまだ堅いのですが、左右方向にちょっと遊びがあるようで、カメラをちょっと障ると左右に5度くらいすぐに振れてしまいます。カメラ固定ネジ部分の構造が簡略過ぎて不適切なんでしょうね。それと、固定方法がシンプルすぎるのが災いして、カメラを付け外しするたびに装着角度の再調整が必要でした。カメラをつけたままバイクから離れたくはないですし、再調整のたびに数分無駄になるのはちょっと…。

ここは、ある程度しっかりした構造で、しかも取り付け部分はワンタッチ着脱式になっている雲台を使うべきですね。台に使ったアングルしはっかりしていますので、雲台だけまともなものに交換すれば。

3. カメラの部品が振動する音が…

撮った画像を再生すると、なんかカチカチ音が入ってるんです。振動の大小によって変化するので、脱落防止用のナスカンが装着台のアングルと摺れてるのか、と思ったんですが、どうやらそちらではなく、カメラ本体のズームスイッチが振動で鳴ってるみたいです。安物だけに、スイッチノブはプラスチックの部品が被せてあるだけで、浮いてるんです。これがエンジンの振動で震えて本体カバーと接触し、カチカチ鳴るんでしょうね。

ズーム機能は静止画か、録画していない状態でしか機能しないので、スイッチを除去して接着剤で固めた方がいいのかも知れません。

4. 視点の違いが大きい。

カメラの位置は左ミラーの付け根です。幅の無いバイクでは、運転者の視点と大差は無いんじゃないか、と甘く見てましたが、違いますね。サンプル画像2を見ると、左カーブで、自分はそんなに道路端を走っていないつもりなのに、カメラの位置からだと、左の崖に今にも突っ込みそうな映像になっちゃってます。これは違和感があります。また、ハンドルに装着しているため、発進時のハンドルのフラつき(ヘタだから)で画像が左右に振れちゃいます。

やはり、何とかしてスクリーンの中央付近、視界を邪魔せず、かつ視点に大差ない位置に、フレーム固定でカメラを配置するべきでしょうね。カウルのパーツを1つ取り寄せて補強して、カメラ台を作ってしまおうかな。

5. カメラの性能が悪すぎ、撮れる動画の質が悪い。

や〜、でも、上記の欠点を解消するより前に、このカメラ、動画性能悪すぎですね。手で持ってサンプル映像を撮ってた分にはそこそこの画像が得られたんですが、振動のある状態での走行映像となると、能力的に無理なのでしょう。サンプル画像を見てたら、酔いそうになりますよね。地面は上下に伸び縮みするし、曲がると左右が歪むし…。この日は、福岡で観測史上初めて、実に300年ぶりらしい M7.0 の地震があったんですが、その時の状況より、走行のサンプル画像の方が地震っぽいですよ。

停車中の画像も撮りましたが(サンプル3.車の助手席のワンちゃんがかわいかった)、やはり振動のせいか画像は荒く、ちょっと残念な結果でした。

結論。このカメラはオモチャに過ぎない。まともなビデオカメラと、耐震性のあるがっしりした装着台が必要!。

さあて、続きはいつになるのかな…。

おことわり
当ページは CSS 対応型式に逐次更新を行っている最中です。ページの体裁が一部、 古いままの記事が残っている箇所がございますので、ご了承願います。

お問い合わせは、下記アドレスまでメールでどうぞ。Editted by 今石良寛。
★注意★ このページに掲載されている内容の著作権は、ページ作者に帰属します。 許可なく転載または引用することを禁じます。また、このページはリンクフリー です。リンクを張る際の事前連絡と承諾は不必要です。ただし、トップページ以外の ページにリンクを張られた場合、ページの構成変更等でリンク切れとなる場合が ありますのでご注意下さい。