Updated at 29th.Jun.2000


2000年6月10〜17日の1週間は、とてもホットでした。COMPAQ のカラー PsPC 機 Presario 213 が、大手電器量販店の店頭やオンラインショップで \9,980- と言う破格値で売りに出されたのです。WindowsCE Fan サイトのハードウェア掲示板は、この話題で持ちきりとなりました。

WebBBS や ML で交換された情報を元に、Presario213 を使うにあたっての情報をちょっとまとめてみましたので、参考にして下さい。

 Presario213 

COMPAQ Presario 210 (213) Palm-size PC

<1>購入したら、まずすること

まずは、まつしさんの「Presario213を購入してまずすること」のページを参考にして下さい。コンパックが公開している Presario210(213) 用の「パフォーマンス・アップグレード」サービスパックを導入することで、256色表示の画面を65,536色表示にできるほか、バックライト操作をタスクトレイで「消・暗・明」の3段階で切りかえる機能、エクスプローラーソフト、前面4ボタンをカーソルキー化するユーティリティ等が使えるようになります。

レジストリを操作して、メモリカードのフォルダ名を半角の「メモリカード」から「Storage Card」等に変更している方は、上記のサービスパックを当てたあと、英語版から cfbackup.exePictureViewer.exe を取得して、Presario213 の \Windows フォルダへコピーすることで、CFバックアップソフトと画像ビュワーでも、CF をちゃんと使えるようになるようです。

なお、CFカードの不具合を解消するサービスパックもありますが、前述のサービスパックを当てることで問題は解消するようです。

<2>Windowsパソコンを持っていない人はどうするのか

Presario213 に限らないのですが、パームサイズCE機には標準でエクスプローラーソフトが搭載されていないので、初期状態のマシンに何かソフト等をインストールするには、Windowsパソコンと接続して、パソコン側から操作してやる必要があります。しかし、自宅にMacしかなく、仕事でも Windows パソコンを使えない、となると、困ってしまいますよね。

しかし、Mac でCFメモリカードが使えるようならば、まだ望みがあります。CE 用のエクスプローラーソフトを、電子メールソフト(受信トレイ)経由で Presario213 に送りこんで使えるようにすれば、CFを介してソフトウェアがやりとりできるようになるからです。この方法を BERSERGA さんが WindowsCE Fan の掲示板の発言で紹介されています。私も試しましたがOKでした。もちろん、この方法では、Windows パソコンからインストールパッケージを実行するタイプのソフトは利用できませんが、全く何もできないよりは遥かにマシですからね。

HITOさんのページでも紹介されています。

Presario213 や他のパームサイズCE機を買ったものの、Mac しかパソコンが無くて困っている方は、一度この方法をお試しください。

なお、通信カードなどが無くて Presario213 でメール送信ができない場合、クレードルのパソコン側コネクタにクロスアダプタをつけることで、外付けモデムが使用できるようになります。リモート接続を設定する場合に、「COM1:上のヘイズ互換モデム」を選択して下さい。

<3>赤外線ポートを利用する

前述の「パフォーマンス・アップグレード」サービスパックを当てると、モデム一覧に Raw Infrared Port と言うのが追加されますが、リモート接続の設定時にモデムをこれにすることで、赤外線ポートを COM ポートとして使用できるようになります。最近、普及してきたICテレホンカード公衆電話の赤外線ポートでこれが利用できます。携帯・PHSインタフェースを内蔵していない Presario213 ですが、これで通信カードが無くてもモバイル利用ができるようになりますよね。

リモート接続の設定では、(1)速度は 115,200bps、(2)オプションに「S100=1」を指定し、ダイヤル先は ISDN 専用またはアナログ併用のアクセスポイントにします。フロー制御については私の場合、「なし」だと速度は速いものの通信途中で切れることが多く、「ハード」だと速度が 20Kbps 程度しか出ないものの問題なく接続できていますので、「ハード」にしておくのが正解かと思います。このあたりは機種によってずいぶん違いようですし、個体差もあるかも知れませんので、皆さんで実験して適当な設定値を探してください。

※サービスパックが追加するレジストリ情報
[HKEY_LOCAL_MACHINE\ExtModems\CompaqInfraredModem]
"Port"="COM3:"
"FriendlyName"="Raw Infrared Port"
"DeviceType"=dword:00000001
この情報は他のCE機でも同様に有効だと思います。

赤外線を使った接続では、電話機の個体差・プロバイダがアクセスポイントに設置してある装置との相性などがあって、必ずしも100%成功するとは限らないようです。皆さんも数回やってできなかったからと言ってあきらめずに、がんばって挑戦してください。

<4>Presario213 で MP3 音楽演奏

MIPS PsPC 用に公開されている音楽演奏ソフトが、Presario213 でも使えます。私が試した範囲では、以下のものが動作しました。

Microsoft WindowsMedia Player for PocketPC ver 1.1 ※ CASSIOPEIA 用パッケージを使用する
Utopiasoft Hum! ver 1.6 (FreeSoft)
Conduits Tech. PocketPlayer ver 1.21 (Shareware)

Presario213 の上面左にあるイヤホン端子は、2.5mm径の3極で、携帯電話用イヤホンマイクと同じ配線です。3極のうち外側端子が共通アース、中心端子がマイク、中間端子がイヤホンになっていますので、ステレオイヤホンを使う場合には変換アダプタを自作する必要があると思います。残念ながら出力はモノラルです。試しに、バックライト消灯で Hum! で 96Kbps の MP3 データを連続演奏させましたが、満充電から電池残量警告が出るまで5時間連続で演奏できました。電池は結構持ちますね。

WindowsMedia Player for PPC を使う場合、64Kbps 以上の高音質データだと、処理能力が不足するために演奏が数秒置きにブチ切れる現象が発生します。E-55/E-500 などでも既知の問題です。霧島さんのホームページにこれの対応策が載っていますので参考にして下さい。

※6/22追加:カシオ用でなく Aero 用のパッケージを導入するとこの問題は出ないようですが、逆にこちらの場合、バックグラウンド動作時に演奏が止まってしまいます。

背面のスピーカーを使う場合は、そこそこの音量で演奏できます。が、イヤホン端子を使って聞く場合、かなり感度の良いステレオイヤホンを使ったのですが、残念ながら音量が不足しています。E-55 の半分程度の出力しか出ていないようで…携帯MP3/WMAプレイヤーとして利用するには、ちょっとツラいですね。ただ、割と大きな音が出ると言う人もいるので、イヤホンとの相性もあるのかも知れません。

※6/29追試結果:オーディオ用のステレオイヤホン(片耳16Ω)を使った場合、Presario213 のアンプ出力には両耳パラレルで8Ωの負荷がかかることになります(図1)が、携帯用のイヤホンマイクの出力インピーダンスは32Ωが主流です。ひょっとしたら Presario213 は高めのインピーダンス向けに設計されているのかもと思い、イヤホンアダプタに手を入れて、両耳が直列接続されるように(図2:16Ωの直列で32Ω)してみたところ、劇的ではありませんが、音量がかなり改善されました。イヤホン出力が足りないと嘆いている方はお試しあれ。

イヤホンアダプタ(通常)の回路

イヤホンアダプタ(直列接続)の回路

<5>外部電源を考える

予備電池の入手もいずれ困難になるだろうし、出先での電池切れも心配、となると、誰もが考えるのが外付け電池ボックスの製作でしょう (^^;)。ですが、消費電流を測定してみたところ、これはかなり難しいと思います。

Presario213 付属のACアダプタは、5V 2A と書かれてあります。実際に負荷をかけてみましたが、無負荷〜800mA で電圧は 5.20V 前後で安定しています。このことから、外部電源には 5V 安定化電源があれば良いことになります。ただし、電池残量警告が出てすぐにサスペンドしてACアダプタを接続してみたところ、800mA もの電流が流れたのです。2時間弱で 3.8V 1,000mAhのリチウム充電池を満タンにするため、急速充電で一時的にかなりの電流を消費してしまうようです。…これでは、電池が切れた時の予備に、チャチな電池ボックスと単2や単3電池を使った外付け電池を作ったところで、電流容量が足りなさ過ぎます。外付け電池ボックスはあきらめるのが正解だと思います。

(ACアダプタからの消費電流)
充電中+バックライト(明)+MP3演奏 → 725mA
充電中・サスペンド → 500mA程度
満充電・サスペンド → 25mA(ランプ点灯のため多い?)
満充電・バックライト(消) で待機中 → 95mA
満充電・バックライト(消) で MP3 演奏 → 160mA
バックライト点灯 (暗) → +70mA
バックライト点灯 (明) → +150mA
※内蔵電池を使っている場合、消費電流は外部時の 1.3 倍程度と推測される。

最大の消費電流は 1A 行かないようです。電源プラグの極性も形状も、カシオペア付属のアダプタと同じですので、カシオペアも持っている人は、アダプタを共用することができそうです。

<6> Presario 213 で通信をする

カシオペアEシリーズと違って、Presario 213 は、携帯や PHS 用の通信インタフェースを本体に持っていません。そのため、CFサイズのモデムカード・携帯インタフェースカードを装着したり、赤外線ポート経由で赤外線端子つき公衆電話等を使ったり、あるいはLAN接続からルーター経由で接続することになります。

ところで、Presario 213 とパソコンを両方持っていて、互いに ActiveSync で接続している人も少なくないと思いますが、クレードル経由の両者の接続は、実は TCP/IP によっています。そこで、パソコンで proxy サーバーソフトを動作させることで、接続中の Presario 213(他のCE機でも同じ)から、パソコンに接続されているモデムやTAを経由してインターネット接続ができるようになります。

proxy ソフトとして WinProxy (ver 2.0) を使う場合についてまとめてみました。興味のある方はこちらへ。

わざわざパソコンが使えるのに、Presario 213 でインターネットする必要ないじゃん、と言われればそれまでなんですけどね (^^;)。

<7>その他

COMPAQ の Presario210(213) のページ ←製品仕様やオプション詳細など\


CE機の画面のキャプチャには、伊藤栄一郎さんの CaptCE ver0.08 を使用させていただきました。

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Posted and Edited by 今石良寛 Yoshihiro Imaishi.
mailto:imaishi@geocities.co.jp


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