Last Updated : 28th.Jun.2002


ワールドカップ記念局 8J6C 運用記
2002/6/8〜9 大分県大分市

アマチュア無線のトップページに戻る


8J6C案内看板2002年FIFAワールドカップTM韓国・日本開催を記念して、2002年5〜6月の間、日本各地で特別なコールサインによる記念局が多数運用されました。試合会場となる大分市でも、日本文理大学アマチュア無線部を設置場所として、JARL大分県支部による記念局 8J6C が運用されました。

今回、8J6C 関係者の JA6LXR 長屋さん、JA6EGM 平川さんからお誘いをいただきまして、8J6C から衛星通信にQRVしてきましたで、簡単にレポートさせていただきます。

8J6C常置場所-日本文理大学無線部シャックシャック入り口の看板8J6Cのシャックは、日本文理大学の敷地内の一角、クラブハウスとなっている3階建ての建物の最上階にありました。メインのシャックには HF〜430MHz の無線機器とデスクトップパソコンがあり、SSTV の運用ができるようになっていました。クーラーも効いていて快適でした (^ ^;)。

大学の玄関から運用シャックとなるクラブハウスへは、左の写真のような看板が掲げられていて、初めての訪問者でも迷わずシャックまでたどりつけます。ごらんのように、タイトルにやや不思議な表現が使われていますが、某国際サッカー連盟(某ふぃーふぁ)はこの種の名称使用にやたらと神経質なようで、やむなくこのような形になったのかな?、と思ってます。

クラブシャック屋上のアンテナ群8J6C の常置場所は、この大学の無線クラブのシャックです。クラブハウスの屋上には、このクラブが設置しているアンテナ群がありました。もっとも目立つのは 2m の 13ele スタックでしうか。写真には写っていませんが、右の方にもビームアンテナが上がっています。階段室の最上階に、屋上に上がるハシゴがありましたが、高所恐怖症気味の私には、とても「上がらせてほしい」と言い出す勇気がありませんでした。

もっとも、サテライト運用組はこのクラブシャックには用はありません。いや、用が無いのは我々のほうかな。移動用設備を屋上に設置すればいいのでしょうが、2m の地上波運用のこともありますし、なによりハシゴを登らなくてはたどりつけない場所にシャックを構えるのは大変です。

そこで、サテライト組は大学構内の一角にある「キャラハン邸」と言う、古い建築物を移築し、柵に囲まれ芝生が植えられている一角を拠点とすることにしました。無論、建物は文化財なので、その前庭、入り口付近にテントを張ってシャックを展開したのです。6/8(土)の夕刻から、一夜明ける翌 6/9(日) 午前まで、ここから QRV しました。

サテライトの運用風景サテライト組のシャックは、アップリンクに 8J6C の免許機器を使う以外、全て運用者の持ち込み (^ ^;) です。私は小笠原でも使った BBQ Dish HG-2424G と釣竿11エレクロス八木を使った AO-40 Mode-U/S 用システムを展開しました。また JA6LXR 長屋さんは 120cm Dish に 1.2G/2.4G 同軸巻きのフィードを使い、Dish 1つで送受信を済ませる AO-40 Mode-L/S 用システムを用意されていました。

キャラハン邸の前庭には、自立式の日よけテントとタープが展開されました。6月の梅雨時だと言うのに、両日ともに太陽ギンギラの暑い天気でした。もっとも、乾燥していたおかげで日没後は非常に過ごしやすく、蚊も少なくて助かりました。

私の設備は小笠原旅行記でも紹介した、ビデオカメラ用のちょっとゴツい三脚の上に BBQ Dish と 70cm の八木をセットしたものです。座る位置のわずか左後ろに三脚を置いて、リグのSメータでビーコン信号の強度を見ながら手で方位を操作するものです。給電部には HG-2424G のオリジナルのフィードをそのまま使い、マキ電機のプリアンプと改造ドレーク 2880 コンバータで 2401MHz を 143MHz に落として 2m の (バンド外 ^^;) ダウンリンクを聞きます。

JA6LXR長屋さん持込の L/S システムJA6LXR 長屋さんのシステムは、ベースには測量用の立派な三脚を使い、水平・垂直ローテータを装備した本格的なものです。もともとマイクロ波の移動運用で使っているものだそうで…、今回それに仰角ローテータをつけて、120cm のパンチングメタル Dish に、マキ電機製の2バンドヘリカルフィードを装備、給電部には挿入損失 0.2dB の 2.4GHz BPF がプリアンプの前に入っていて、1.2GHz からのカブりをカットしています。

私の移動用設備と違って、ローテータによる遠隔制御が可能なので、手の届く距離にアンテナを置く必要がありません。今回は晴天だから私のようなスタイルでも問題ありませんが、雨天のことを考えると、やはりこのようなスタイルの移動システムの方がいいなあ、と思います。

2m/70cm のクロス八木システムキャラハン邸の敷地内にはこの他にも、AO-10/13 時代に使われたらしい 2m/70cm のクロス八木システムが仰角ローテータ付きのルーフタワーの形で設置されていました。ただし、私は持参した手持ち八木を使って LEO 衛星に QRV したので、こちらは使いませんでしたけど…。

それにしても、昔はこんなゴツいアンテナを用意しないと「衛星通信」ができなかったんですよねぇ。AO-40 は S1 送信機の停止で少々使いにくくなってしまった、と言いますが、カメラ三脚で支えられるような小さなアンテナシステムでも QRV 可能なんでから、やはり手軽な衛星だと言えると思います。

LEO衛星への QRV に使用したのは、おなじみの「手持ち八木」です。スーツケースに収納できるように、120cm のブームを 65cm x2 に分割し、2m のエレメントを可塑性のある素材(3mmφ園芸用アルミ線)で作ったバージョンで、これまでにも海外移動運用局に数本提供してきたものです。たまたま今回は手持ちが無かったので、当日の朝に慌てて加工・製作しちゃいました。

LEOにQRVする際に使った手持ち八木それにしても、手持ち八木を実際に手持ちスタイルで使うのは久しぶりです。三脚用の支持具を作ってからは、ずっとそれで支えていましたので (^ ^;)。また、キャラハン邸の位置はあまり LEO 衛星向けではなかったようで、北西方向には情報処理棟、南東方向にはキャラハン邸そのものが障害物となって、長時間 QRV することができませんでした。

2日間の交信実績は以下の通りでした。QSLカードは JARL ビューロー経由で発送される予定です。

6/8(土) 18:32〜18:49 RS-13

Wkd: 7M4DUI, Hrd: JH3DJX, JA6PL

18:57〜19:11 FO-29

WKd: JA6PL(CW)

19:58〜20:12 UO-14

Wkd: 8N3ISS, JA6PL, JR8WWS, JA1XTF, JA2NLT, JL1XYU
Hrd: UA0LQJ ?GT?

21:38〜21:51 UO-14

Wkd: JA6BX, JR6LDE, JH5FQC, JR8ORC, JN1GKZ, JH5AKH

6/9(日) 6:30〜11:48 AO-40

Wkd: JF8MWH(S), JA1PSS(S), JH2ESW(S), JA0MT(S), JR7DXA(S), JA1JAS, JA6QT/1, JA1UKI, JA1SIM, JH1TZS, JA1EIH, JH1CCN, JA5CU/1, JA6LXR, JH3DJX, JA4GVA(S), JH1OAI(S), JA0BBW(1.2UP), JA3MFE, JA4DBY, JR6LDE, JS1XZS, JA1SJV, JH9TJT, UR5MGW, JR1ASH, JN1GKZ, JH4AGP(S), JR6LDE(S), 7L4OSU, DC8TS(S/C), VR2XMT(S), JA8BBW(S), JA7CIA, JE2UAZ, JA6PL, F/HB9RM(1.2UP), JA2AUX, HB9IZ, DK2ZF(S)

8:15〜8:28 UO-14

Wkd: JH5FQC, JG3KUT/1, JO1FEF, JN1BPM, JA7JSK, JE5DTS/3, JR6NVG, JA1NQD, JH7UMF/1, JA3YKC, JL4CVB/3
Hrd: JK1AVR

9:54〜10:08 UO-14

Wkd: JA2NLT, JE6PUE, JI1IZR, 7L4OSU, JA6BX, JG3KUT/1, JA0FKM, JH1LVO, JH5FQC
Hrd: JG4CLV, JA3YKC

HONDA発電機 EU9iところで、今回の運用では JA6LXR 長屋さんご愛用のポータブル発電機を電源に使用させていただきました。大学の構内とは言え、自由に電源が使える訳ではないし、バッテリーでは無線機は駆動できてもパソコンやローテータ類の駆動は大変ですからね。

で、その発電機なんですが、ホンダ発電機 EU9i と言う、乾燥重量わずか 13kg と言う小柄な奴で、大きさも 400〜600W クラスのものとほぼ同じに見えるのですが、これが何と 900W の発電容量があって、出力波形はインバータで正弦波、しかも…すごく静かなのにびっくりしました。運用場所から 10m 少々離れた場所で動かしていたのですが、その存在を忘れるくらいんです。いや〜、時代って変わっていくものなんですね。

海外移動運用やお手軽移動運用スタイルの私は、電源と言うと、海外ならホテルのコンセントから定電圧電源、もしくはレンタカーのシガープラグから 12V、国内ならポータブルバッテリー、ってなスタイルになるのですが、いやあ、発電機もいいものですね。しかもこれ、静かだし。値段は結構するみたいですけど。

新聞社の取材を受ける2日目の運用中、地元新聞社の記者さんの取材を受けました。ひょっとしたら地元の文化欄あたりに掲載されるかも知れませんね。

高速道路から見た大分「ビッグアイ」2日目の 11:48 に AO-40 からのダウンリンクが受信できくなり、撤収しました。大分 12:50 に出発、帰りの高速道路からは、サッカーの試合会場となる大分ビッグアイが見えました。往路と同じく、高速道路で宇佐まで行き、そこから一般バイパス・有料道路経由で北九州市まで戻り、自宅に到着したのは 16:00 でした。

交信いただきましたみなさん、ありがとうございました。

 


JA6LXR 長屋さんから、何枚か写真をいただきましたので紹介します。02/6/28

UO-14 に QRV 中
FO-20 に QRV 中


アマチュア無線のトップページに戻る