Updated : 2002/11/10

"RF Protector" 試用記

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1.RFプロテクターとは?

受信コンバータに間違って送信したらどうしよう…。AO-40 が上がって 2.4GHz のダウンリンクの受信設備が必要となり、とりあえず 2.4GHz を 2m に落とすダウンコンバータを使い始めたはいいけれど、LEO 衛星にも使っているリグなので、アンテナの接続を間違えて、2m のアンテナ端子にコンバータを接続したまま送信するかも知れない…。皆さんも一度は心配されたことがあるのでは?。私も、とりあえずアンテナの切り替え方法を複雑にして、切り替え忘れが無いように努めてはいるのですが、とれでも過去に何度か、誤送信でコンバータを壊しそうになってゾッとしたことがあります。

やはり、そういう心配をする衛星愛好家は少なくないようで、欧米ではドイツ製の RF Protector なるデバイスが市販されているんだそうです。YaHoo! で検索してみましたら、ベルギーの RSE Electronics 社米 SSB Electronics 社 などで取り扱っているようです。

さて、2002年9月のある日、長野の JA0CQP 小松さんから、この RF プロテクターを輸入して、実際に試した旨の連絡をいただきました。ドレークのコンバータを壊す覚悟で FM 60W を突っ込んでみたが、コンバータは無事動作し続けていた、とのことです。小松さんのご好意により、私のところでも追試をさせていただくことになりました。

2.通過電力を見てみる

通過電力を見てみる追試とは言っても、シンクロスコープひとつある訳でもないうちの設備では、確認できることは大してありません。グアム移動運用などで多忙となり、なかなか時間が取れなかったのですが、2002年11月10日にようやく時間が取れましたので、できる範囲で確認してみることにしました。

まずは、いきなりコンバータをつないでパワーを突っ込むのは怖いですから、RF Protector の出力側端子に通過型のパワー計とダミーロードを接続し、入力端子に2mの無線機を接続して、通過電力を見てみます。

送信出力 通過出力
200mW 検出不可
5W <10mW?
10W <10mW?
50W 20〜30mW

いや、びっくりです。送信に使用した無線機 (C-501 & TM-241S) には、高 SWR 時に出力をシャットダウンする機能はついていませんので、ミスマッチながらも相当な電力が入力端には加わったはずなのですが、出力端子には、通過型パワー計の感度を最大に上げても、わずかにピクりと針が動く程度の出力しか現れていません。

送受信で何か切り替え動作が行われているのか、と、無線機の PTT を操作しながら耳をあててみたのですが、何も聞こえませんでした。何か切り替えているとすれば、電子的に行われているんでしょうね。

どんな回路なのか、無性に開けて見てみたくなりましたが…。私のじゃないし (- -;)。

3.実際に稼動中のコンバータを接続して送信!

実験結果に気をよくして、丁度聞こえていた AO-40 の S2-MB に周波数を合わせ、そこで実際に稼動中のコンバータに送信してみることにしました。IC-821 (20W) の背面2m端子に、各種変換コネクタ経由で (RF Protector は両 N-R コネクタなので) ベランダの 2880 から伸びている信号線を接続しました。

145.320MHz (2401.320MHz) 付近で景気良く聞こえているビーコン信号…送信!、受信、ちゃんと聞こえるぞ。また送信・受信…。20W では全く影響が出ないようです。分配器経由でビーコンを同時受信している FT-290 の方も、さすがに送信中はプロックされてビーコンを受信できませんでしたが、その後は問題なく受信し続けています。

アンプを接続して 50W で試そうかとも思いましたが、実際には 20W も 50W も大差ないんですよね。

テスト終了後、RF Protector 本体を触ってみましたが、ほんのり熱くなっている程度でした。まあ、長時間送信し続けた訳ではないので、こんなものなのでしょう。

 

 

 

 


by Yoshihiro Imaishi JF6BCC/KH2GR
jf6bcc@nospam.jarl.com <= "nospam." は取ってください

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