Last Updated : 2004/2/8


AO-40 用 BBQ Dish WIDC-24 の紹介

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1.MMDS/無線LAN用 24dBi Grill Dish WIDC-24 の紹介

WIDC-24 24dBi Grill Dish Antenna AO-40 での交信をワッチしていると、良く BBQ dish と言う単語を耳にすると思います。バーベキュー(BBQ) の焼き網(グリル) のような、平行線状の金属線で構成された反射面を持つ Dish アンテナのことで、主に欧米諸国で利用されている、2.5GHz 帯無線ケーブルテレビ配信システム (MMDS) の送受信用として雪像・販売されているものです。

最近は MMDS サービスは廃止傾向にありますが、代わって 2.4GHz の無線LANシステム用として、引き続き米国内などで販売されています。無線 LAN の普及に伴って、日本国内でも輸入販売を手がけている業者が増えてきましたが、特殊な品ということもあってか、9万円とか3万円とか、どんでもない高い値段がついていたりします。

さて、AO-40 衛星では、ダウンリンクに 2400MHz帯を使用します。打ち上げ後のトラブルから衛星側の送信は 50W & ヘリカルアンテナの弱い信号になっているため、地球側の受信には、ある程度大きなアンテナが必要ですが、2.4GHz はアマチュア無線でもマイナーな分野で、この周波数帯用の高利得アンテナの製品は少なく、値段も安くありません。そして、無線 LAN 用の屋外型 Grill Dish には、24dBi の利得を持つ製品があります。コレを利用しない手はありませんよね。

24dBi の Grill dish には各社から色々な製品が出ていますが、私は今回、米カリフォルニア州の業者から、WIDC-24 と言う製品をまとめて輸入することにし、2004年11月に最初の10個が無事到着しました。

この Grill Dish、いや、アマチュア無線での俗称「BBQディッシュ」は、過去にもアマチュア無線関係の貿易業者が輸入販売を行ったことがあります。当時に輸入されたのは Hyperlink Technology 社の HG-2424G というモデルで、私も購入して移動運用に使用しています。ここに記事がありますので参考にしてください。今回輸入した WIDC-24 も、メーカーは異なりますが、基本的には同じデザインで、2分割式のアルミ合金製反射器と、給電ユニット、取付金具で構成されています。BBQ dish の大きさは長方向が 1m、短方向が 60cm で、直径 1m のパラボラを縦に切り取ったような形状になっています。

なお、上の写真は、動作確認のため、カメラ用三脚に装着している関係で、Lアングル製の取付金具が写っています。製品には三脚やLアングル金具は付属しませんのでご注意ください。製品に準備されている取付金具は、右の図のようにL型の金具で、ここにUボルト用の固定穴が開けてあり、マストに直接固定するようになっています。L型の金具と Dish との取り付けは 90 度単位で自由に選べるので、垂直偏波・水平偏波は利用者の自由に選べます。

付属のUボルトは内幅 58mm ですので、取り付けが可能なマストの直径は 55mm 以下ということになります。米国製品のためネジはインチ規格で切ってあり、日本国内で一般的に流通しているミリ規格のナット類は使用できません。組み立て時には、部品を紛失しないよう注意が必要ですね。

反射板はアルミ合金製、中央で2分割できる構造で、4本のネジで組み立てます。表面は薄灰色の塗装が施されています。

2.給電ユニット

WIDC-24 の給電ユニットは、防水ケース入り給電点、鉄製の支持マストとの分割式です。給電点の白いプラスチックケースの内部は確認できませんが、おそらく反射器つきダイポールだろうと思っています。

支持マストにはネジ止めするようになっていて、ネジ位置にしっかりと穴が開いていますが、固定方法を工夫すれば、この部分は焦点調整が可能な構造になりますので、自宅フィードを使用する場合には便利そうです。

製品付属の説明書によれば、同社の WIDC シリーズには 15dBi、18dBi、21dBi、24dBi の4種類の製品ラインナップがあるようです。給電点ユニットは全てに共通で、支持マストが製品ごとに3種類準備してあるようです。WIDC-24 は最も利得の高いモデルで、支持マストも一番長くなるようです。

給電ユニットには約 90cm の同軸ケーブルがついていて、支持マストの中を通して反対側から取り出すようになっています。同軸の先端にはN型のコネクタが装着済みです。ここは製品によってオスかメスかを選べるのですが、AO-40 目的の場合はここにコンバータなりプリアンプなりを直接接続することが多いので、今回は全てオスを選択しました。

給電ユニットの固定は、L型の支持金具との間で行われます(BBQ Dish と共締めだった HG-2424G よりは楽な構造です)。先に BBQ Dish を金具経由でマストに固定した上で、Dish の前方から給電ユニットを差し込み、貫通ボルトとナットで締め込んで固定するスタイルです。

貫通ボルト穴の位置が偏っている関係で、部品の組み付けを間違えると、給電ユニットと反射器の偏波が合わなくなりますから要注意です。

取り扱い説明書には明記がありませんが、実際の装着では、1枚のプレートが反射器も固定に使われますので、装着部分は右の写真のようになります。

給電点の部分の拡大写真が左です。内部が確認できないのですが、おそらく、反射器つきのダイポールだと思います、白いプラスチックケースですっぽり覆われていますから、防水はしっかりしています。

給電点から伸びている同軸ケーブルは、米国 Times Microwave Systems 社の LMR-240 と刻印がある黒いものです。直径は 3.5D-FV ケーブル程度と細いのですが、損失は 2400MHz で 0.42dB/m とかなり低く、国内の FB ケーブルのような低損失タイプのようですね。たしかに、FB ケーブルあるいは FV ケーブルを扱う時のような硬さを感じます。

給電点部分には、販売会社のロゴ入りシールが貼ってありました。

3.HG-2424G との比較

これから始めて BBQ Dish をつ変われる方は別として、過去に輸入販売をされた HG-2424G を以前使ったことがある、あるいは触ったことがある方には、WIDC-24 が HG-2424 とどう違うのか、気になると思います。そこで、わかる範囲で両者を比較してみました。

ますは BBQ Dish の反射器ですが、デザインはどちらも殆ど変わりません。同じ鋳型から作られた OEM 供給品ではないかと言う気もしましたが、焦点距離が違うので、見た目だけ一緒の、どちらかがどちらかのコピー製品なのでしょうね。どちらもアルミ合金製で軽いのですが、HG-2424G が白色でザラザラした塗装をされているのに対し、WIDC-24 は薄灰色のツルツルした塗装がされています。

続いて給電ユニットですが、これは全く異なります。どちらも原理的には反射板つきダイポールなのでしょうが、反射板が外付けの HG-2424 に対し、WIDC-24 は白いプラスチック内に収納されています。また、HG-2424 の支持マストはアルミ製で軽く分解不可能ですが、WIDC-24 は鉄製で分割式です。給電ユニットのDish への固定方法も、HG-2424 は Dish/マスト支持金具と共締め方式ですが、WIDC-24 はマスト支持金具のみにネジ止めです。

同軸ケーブルは HG-2424G が BELDEN 8237 と言う 8D 相当の太いケーブル、WIDC-24 が LMR-240 と言う 3.5D 相当の細いケーブルです。ただ、それぞれのケーブルの損失を調べましたところ殆ど差がありませんので、細い LMR-240 を使っている WIDC-24 の方が、取り回しは楽かも知れません。※米国製同軸ケーブルの損失計算はここ

左の写真はマスト取付金具の比較です。左の白いのが HG-2424G のもので厚さ 4mm のアルミ合金製、取り付け角度は 45 度刻みで選択できます。右が今回輸入した WIDC-24 の厚さ 3mm の鉄製、取り付け角度は 90 度単位です。

耐候性の観点から言うと当然、アルミ合金製の方が高い訳ですが、固定局設置する場合は、固定してからスプレー塗料あたりで処理してしまえば済むことです。また 45 度刻みの取り付け角度についても、実際に取り付ける時には大概、水平か垂直かの二者択一な訳で…。

まあ、鉄製なので重いのが難点ですかね。給電ユニットも含めると HG-2424 より 1〜2kgばかり重くなりますから、移動用にはちょっと不利かも知れません。ただし、HG-2424G は給電ユニット〜BBQ〜支持金具が共締めなので、移動運用先での組み立て作業にちょっと工夫が居ります。その点 WIDC-24 は支持金具と BBQ Dish をまず固定して、それから給電ユニットを装着すればいいので楽かも。

4.使用感

※2003/12/28 現在、AO-40 の姿勢が悪いため、正確な測定が困難です。後日また挑戦したいと思います。ただし、動作確認時点で、私が移動で使用している HG-2424G と全く遜色の無い受信能力を感じています。

BBQ Dish & K5GNA コンバータの販売について

2004年2月8日に佐賀県鳥栖市で開催された西日本ハムフェアにて、BBQ Dish と K5GNA コンバータの販売を行いましたが、AO-40 の電源トラブルにより沈黙と言う事情から、会場で全部を販売することはできませんでした。以下の個数が残りましたので、遠方の方向けの通販を承ります

・WIDC-24 BBQ Dish & K5GNA コンバータ直結セット(\30,000) 1個
・WIDC-24 BBQ Dish (\15,000) 2個
・K5GNA 2.4GHz→2m コンバータ(しっぽつきNコネタイプ) (\16,000) 4個
・K5GNA 2.4GHz→2m コンバータ (IF 142.1MHz版・しっぽつきNコネタイプ) (\16,000) 1個

まずは、問い合わせをメールでお願いいたします。 


by Yoshihiro Imaishi JF6BCC/KH2GR
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