Updated at 31th. Dec. 2003


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HF モービル局を開局

1.中古で入手したホイップを車に装着 (2002/10/27更新)

モービルホイップ CM-144Wネットオークションでサガ電子の HF モービルホイップ CM-144W の中古を手に入れました。7/21/28MHz 用の3つのコイルつきエレメントを使った 7/21/28/50/144 用のモービルホイップアンテナです。ただし、7MHz は個人的に好みではなく、むしろ海外移動局との交信には 14MHz の方が必要ですので、追加で 14MHz 用のオプションコイル SLIM-14 をつけて 14/21/28MHz の3バンド用 (+50/144) にしてみました。

…実は、正確に言うと、CM-144W 単体ではなくて、それをメインエレメントに使った 7/21/28 アローライン SD-718 の中古を手に入れたんですけどね。当初はそのまま自宅に上げるつもりだったのですが、雑音が大きく設置場所に制限のある自宅にどうやって上げようか、と躊躇しているうちに、モービルホイップ部分だけを車に転用してみたら、なかなか良かった、と言う訳です (^ ^;)。追加購入した 14MHz のコイルも、アローライン用の SLIM-14 x2 のセットの方を購入しました。

アースなし。アルミテープで容量結合装着したのはニッサンのマーチです。リアのハッチの右肩にトランク用の基台を固定しました。

実は、アース用のボンディングラインは配線していません。その代わり、容量結合用にと、取り付け部分に約 30cm ほどアルミテープを貼り、その上から基台付属のアルミ板を介して締め付けました。SWR 値を見る限り、うまく機能しているように見えます。

運転中に気が散ることはできない性質なので、走行しながら運用することは無いと考えて、さほど大きくない基台を使いました。当初は、弱くてアンテナをつけたままの走行は無理かな…と思ったのですが、案外頑丈ですね。街中の走行であれば、CM-144W を装着したままでも問題無いようです。

バンド SWR最低 SWR<1.5 SWR<2 ※SWRアナライザMFJ-259で測定
(7MHz) 1.3 28KHz 48KHz 7MHzコイルのみ装着
14MHz 1.2 102KHz 187KHz  
21MHz 1.2 288KHz 507KHz  
28MHz 1.2 360KHz 700KHz  
50MHz 1.2 3.07MHz 5.28MHz fo=54.4MHz 51MHzでSWR=2.5…
144MHz 1.5 2.25MHz 7.27MHz fo=142.4MHz 145MHzでSWR=1.8…

50/144MHz帯の同調点がかなりズレているのがアレですが、使い物にならない訳ではないので、まあいいかな、と。

このアンテナを利用して、早速 10/20(日) に近くの広場に移動し、FT-817 の 5W で AD5KT/KH2(21S),T88TU(21S), UN7EG(28S), LU5HD/QRP(21S) と交信することができました。飛びもさほど悪くないようで、50W アンプを装着すれば、海外移動運用の迎撃には十分使えそうです。

2.18MHz、24MHz に出る

フレミングアダプター経由で 14/21/28 のコイルを装着このアンテナのおかげで 14/21/28/50 に QRV できるようになったのですが、そうなると欲が出てきますね。海外移動運用では 18MHz や 24MHz にも結構 QRV があります。チューナーで乗せると言う手もあるのでしょうが、私の手持ちの手動チューナー HC-100 は古いもので WARC 帯がありません(実際に試しましたが、うまく同調が取れない)し、現地でいちいちチューニングしていたのでは手間がかかります。

ちょうどネットヤークションに 10/18MHz 用のコイルの出物があったので入札したのですが、宴会で飲んでるうちに他の入札者に抜かれてしまいましたし…、それにコイル交換も結構な手間なんですよね。できれば現場で簡単にパッと QSY したいものです。

で、ふと思ったのが「21MHz エレメントの先端にエレメントを延長するヒゲを装着してみたら、18MHz に同調するんじゃないだろうか…」と言うことでした。18MHz と 21MHz の 1/4 波長の差は約 60cm ですから、単純に考えて 60cm ほどのヒゲを装着してみたらいいのではないか、と…。で、試しに 50cm ほどのビニル線をぶら下げてみたら…とんでもなく共振周波数が下がってしまったのです。センターローディングのコイルはボトム用より効果が低く、Lが多目になっているので、ヒゲ装着で先端を延ばすことによってコイルがボトム側に寄ったことになり、効果が上がって、短いヒゲで周波数が大きく変わる…ってことなのかも知れません。

18MHz用のヒゲを作成し 21MHzエレメント先端に装着そこで、目玉クリップに園芸用アルミ細線をネジ止めしたヒゲを作って、長さを切り詰めながら SWR を見ていきましたところ、約 17cm のヒゲを 21MHz エレメントの先端に装着することで、共振周波数を 18.1MHz 付近に持ってくることができました。意外に短くて済むものなんですね。また、この長さなら、アルミの細線でも十分に直線状態を保てます。試験用にちょっと作ったヒゲでしたが、そのまま実用ヒゲに転用することにしました。

24MHz用ヒゲも同様に作成し 28MHzの先端に装着となると、24MHz 帯だって同様の方法で 28MHz から落とせるはず…。同じ構造のヒゲをもう1本作って試しましたところ、約 12cm で 24.9MHz に同調させることができました。

ただ、同調ヒゲを装着することで他の周波数帯の同調周波数もかなり影響を受けるようです。ヒゲの装着は、その周波数帯で運用するときだけにするのが正解ですね。それに、このヒゲの構造では、このまま走行するのは危険ですし。

バンド SWR最低 SWR<1.5 SWR<2 ※SWRアナライザMFJ-259で測定
18MHz 1.3 140KHz 302KHz 21MHz +17cmヒゲ
24MHz 1.3 250KHz 460KHz 28MHz + 12cmヒゲ

何にしても、追加コイルを購入することなく、手持ちの材料(たぶん 100 円もしない ^ ^;) だけで 18/24MHz に出られるようになったのは幸いでした。

3.10MHz 帯にも出られないかな…

こうなると 10MHz 帯にも出たいものです。18/24 同様に 14MHz のエレメント先端にヒゲを装着すれば…と思って試したのですが、50cm 程度のヒゲでは 12MHz あたりまでしか下がりませんでした。あなり長いヒゲでは自立ができませんから、10MHz にこの手は使えないようです。

余った7MHz用コイルのエレメントを詰めてみたら 10MHz に同調したふと、使うアテのない 7MHz 用のコイルが目にとまりました。エレメント先端に近いコイルの効果は低い、と言うことは、エレメント長を詰めていけば、ひょっとして 7MHz コイルで 10MHz に出られるのではないだろうか…。どうせ 7MHz 用のコイルはアローライン用で2本あるのですから、1つを改造しても惜しくはありません。

…いきなりステンレスのエレメントを切り詰めるのは怖かったので、アルミ線で試したところ、11cm で 10MHz 付近に同調点が来ました!。ステンレス線に取り替えて調整しましたところ、10cm 付近の位置で 10.1MHz に SWR 最低点を持ってくることができました。これなら使えるかも知れませんね。

ずんぐりとした 10MHz 用コイルただし、10MHz 用としてはLが大きいことと、エンドローディング動作になっていることから、同調はかなりシビアです。ほんの数ミリの変化で 10KHz 単位で同調点が移動します。まあ、CW 専用バンドですし、海外移動局なら出てくる周波数は 10.105MHz 付近が主でしょうから、とりあえずそのあたりに合わせておけば大丈夫でしょうね。

バンド SWR最低 SWR<1.5 SWR<2 ※SWRアナライザMFJ-259で測定
10MHz 1.2 32KHz 55KHz 7MHz コイルを改造

4.HFマルチバンドホイップができました

HFモービル局誕生と言う訳で、追加出費らしい出費を殆どせずに、7/10/14/18/21/24/28/50/144MHz と、9バンドに対応できるモービルホイップを実現することができました。

移動先での操作も割と簡単です。CM-144W がカバーする 14/21/28/50/144 の5バントは、何もしなくてもそのまま QSY できますし、18/24 はエレメント先端にヒゲを装着するだけ(目玉クリップで挟むだけだから簡単)です。10MHz または 7MHz は 14MHz のコイルを交換することになりますのでやや面倒ですが、私自身が 7/10 には滅多に QRV しないので、必要な時に QRV できると言うレベルで十分です。また、7〜28 の HF 7バンドの同調周波数は、それぞれ独立して好みの周波数にセットできる点が魅力です。出たい周波数ってのは、各バンドごとに違いますからね。

勿論、これに SLIM-3.5 を追加購入すれば 80m 帯にも出られるようになるでしょう(SLIM-3.5 x2 を買って片方を 3.8MHz 用にするのもアリかと)。ただ、こんな細いコイルの全長 2m 弱のホイップで 3.5MHz 帯なんて、実際使い物になるんでしょうかね? (^ ^;)。それよりも、釣竿か何かでビニル線を上げて、みのむしクリップで 14MHz コイルの先端をつまんだ方が、安上がりで効率的な気がします。

早速、2002/10/26〜27 の CQ WW TEST で呼びに回ってみました。応答を貰えない確率は4割程度 (- -;) でしたが、それでも 21MHz SSB で 8N1OGA, XX9C, BV3BW, BV2B, JT1BV, B4R, JT1CO, KH7R, 9M2TO, R5CC, EM6M, ZL7C, RF3A, L44DX, LT1F, OH7C, SO2R, H22H, KH0AA, JT1CN, ES6Q, LY2IJ, DL6FBL, DF9ZP, BD4SUG 局から、28MHz SSB で AH2R, KH7R 局から応答を貰うことができました (FT-817 + 50W)。

5.残ったアローラインベースの活用方法…

さて、SD-718 のアローラインボースが残ってしまいました。サガの HF アローライン共通のベースと、ラジアル用コイル (14/21/28用) のセットです。単純に、14/21/28MHz 3バンド対応の HF モービルホイップを装着してやれば、14/21/28MHz の3バンドアローラインとして復活する訳ですが…、そういう市販品は高いんですよね。

…う〜む、勿体無いぞ。ここはやはり、釣竿か何かを使って自作で上げなくては…。

と言う訳で構想中です。

6.車を変更 2003/12/31

2003年12月に、車を買い替え…もとい、貰い買えました (^^;)。11年目のニッサンマーチから、10年目のスズキワゴンR(軽)に。いや、車なんてものは動けばいいんです。車検切れ寸前の奴を、車検を自分で通すと言う前提でタダで譲ってもらうんですから、文句言っちゃいけません。

で、アンテナももちろん移植です。装着方法とかアースの取り方とかはマーチと全く一緒。エレメント長の調整は特にしませんでしたが、SWR 特性にはあまり変化が無いみたいです。別に走行中に運用することは無いので、ボンディング処置とかは一切していません Hi。

さて、今度は無線機を仮設じゃなくて常設することにしました。使用したのはアルインコの HF〜50MHz 帯用 DX-70G。セパレートケーブルを使ってフロントパネルをダッシュボード上に置きました。

右後部座席の足元に無線機をセット無線機本体なんですが、最初は、運転席の下に置こうと思ったんです。ただ、アンテナ線や電源線(長時間運用時には外部バッテリに接続替えする)付け外しの手間とか、座席の前後移動時のクリアランスとかの都合で断念。普段、私の体格の関係で運転席はギリギリ後ろまで下げていて、後部座席右側に誰かが乗ることはまず無いと言う事情もあって、思い切って座席の足元に置くことにしました。普段はこの上にクッションを置いて、誰かが間違って踏んづけても大丈夫にしています。

電源はヒューズボックスから右の写真に写っている同軸切り替えスイッチは、苦肉の策です。DX-70G はマルチバンド HF〜VHF 機の出始めの頃のモデルで、HF と 6m のアンテナ端子が別々に出ているんですが、HF と 6m を分離するデュプレクサーってのはどうも作ってない(周波数の関係で難しいのかも)ようで、1本のアンテナに2つのアンテナ端子から同時に接続するってのができなかったんです。やむなく、同軸スイッチを使って、HF 運用時と 6m 運用時は切り替えて使用することにしました。

マイナス側は後部座席のマウント金具から無線機の電源ですが、短時間の運用のためにわざわざ外部バッテリーを接続するのは大変なのと、外部バッテリーを車に積みっ放しにする訳にはいかない関係で、普段は車のバッテリーから電源を取れるようにしました。と言っても、一番簡単な方法で、車内のヒューズボックスの、シガープラグ用 20A 平型ヒューズを外して、取り出し端子を加工してつけた 20A ヒューズを装着すると言うものです。ヒューズボックスのフタは開けっ放し (^^;)。まあ、足が簡単に当たる場所じゃないので問題なしってことで。

マイナス側の電源は、ヒューズボックスの近くのボディには適切なボルトとかネジとかが見当たらなかったので、後部座席を車体に固定してあるボルトからアースを取って使うことにしました。右の写真がその接続部分で、手前のボルトにラグが接続してあります。無線機まで 20cm も無い場所なので、最短距離で配線した方がいいとは思うのですが、とりあえずは 1m ちょっとのコードがつながったまま、束ねてあります。このあたりは後日の改良が必要ですね。

とりあえずこれで、車で出かけている先でちょっとワッチ&運用する分には問題なく使えるようになりました。あらかじめ長時間の運用があるとわかっている場合は、自室から 20Ah のシールバッテリを持ち出して車に積んで出かけ、運用地で無線機の電源を接続し直すことになります。

常設とかいいつつも、特別な回り込み対策とかはしていません。マイクもハンドマイクをつないで座席の脇に置いただけだし、外部スピーカも使っていません(車内で聞く分には、本体のスピーカからの音が十分響くのでOK)。とりあえず問題なく電波は出ているようですし、走行中は運転に忙しくて無線どころではありませんから、これで問題なし、です Hi。

 


Posted and Edited by 今石良寛 Yoshihiro Imaishi.
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