Updated at 20h. Feb. 2002


JF6BCC の衛星用アンテナ紹介
仮設〜固定

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1.ハム再活動開直後の仮設アンテナ1号

2000/9/8 に再開の局免許が下り、急いで作成したFMレピータ衛星用のアンテナがこれです。写真は北から南向きの撮影で、左が 145MHz 用2エレ八木、右が 435MHz 用の FCZ 2エレプリンテナです。どちらもグラスフイバーの釣竿(太い部分のみ 4m 長)をブーム(マスト)代わりにして、天頂向けに、庭から屋根の上に突き出しています。

145MHz の2エレ八木は、50MHz の移動時の仮設用に以前作った伸縮ホイップ×2のダイポールを、145MHz に共振する長さに縮めてラジエターとし、4mm 径のアルミパイプをリフレクタとして追加したものです。SWR は低いのですが、10m もの 3D-2V の直接給電でパランも入っていません。ラジエタとリフレクタとの平行が微妙にズレているのは、リフレクタ側の固定が甘いから…(^^;)。ロクに防水もしていませんし、同軸が細いので 145MHz ではロスが多過ぎますね。右の 435MHz 2エレは、FCZ のプリンテナに 5D-2V を直付けして(10m)、同様に釣竿に固定したものです。こちらはしっかり防水もしてあるのですが、こうして解像度の低い写真にしてみると…左の 145MHz の2エレとあんまりかわんないですね。

少し右斜め(北西から)から見たところです。天頂向けとは言っても、固定する足場の都合で若干、南側に傾いています。

このアンテナで 9/9(土),10(日) の2日間、FM レピータ衛星を運用しましたが、実績は SO-35 経由で1局、UO-14 経由で2局のみです。10W と同軸の損失とで充分なアップリンクが得られないうえ、天頂向け固定では殆どの時間、衛星がビーム外にいることになります。435MHz の受信はともかく、145MHz の送信では、天頂向け固定は無意味のようです。

防水ナシでは長く持たないことから、145MHzの仮設アンテナは 9/11(月)に撤去、プリンテナの方は後述のビーム設置時 9/16 に撤去しました。


2.仮設アンテナ2号

2000/9/11日、会社帰りに寄ったとあるハムショップで、FM/TV 機器用の伸縮V字アンテナのジャンク部品(←)が\480であるのを入手しました。4段伸縮ホイップ2本を中央のプラ部品で支え、水平やV型に角度を変えられます。当初は、145MHz あるいは 50MHz のダイポールに流用してやろうと思ったのですが、分解して色々見ているうちに、エレメントの伸長が片方 1010mm と、ほぼ 145MHz の 1/2 波長であることに気づき、145MHzの1波長ダイポールに仕立てる事を思いつきました。
1波長ダイポールってのはつまり、これ(→)のことです。中央の 1/4 波長の並行セクションを使って、全体で 1.5 波長とし、セクション下部の適当な位置に給電点を取って、インピーダンスを 50 オームにすると言う訳です。水平の2つの 1/2 波長セクションには同相の電流が乗りますので、ダイポールより高い利得が期待できます。

1/2波長セクションにジャンクのアンテナを、1/4 波長並行セクションには手持ちの 4mm 径アルミパイプ(DIY店で入手)を使い、ジャンクのアンテナのセンター部分で伸縮ホイップを固定しているネジを長いものに取り替え、アルミパイプの先端につけた圧着端子をネジ止めしました。並行セクションで共振周波数を調整するための底部のショートバーは、とりあえず目玉クリップで代用です。給電点はワニ口クリップを使って調整し、その後でアルミ板から端子を作る予定にしました。

さて、並行セクションの底部のショートバーを調整して 145MHz に共振させた後、インピーダンスが50オーム前後になる点を探して給電点をスライドさせるのですが… 、上にズれればズレるほど共振周波数が上がっていってしまうのです。ショートバーの位置なども含め、色々試しましたが、結局 fo=145MHz で Z=50ohm になる点を見つけることができませんでした。…で、何気なく、ショートバーを外して 1/4 波長セクションの左右を分離し、給電点を底辺に持ってきた(←)ところ、fo=130MHz 近辺で Z=50ohm になったのです。

このような、1.5 波長ダイポールの中央 1/2 波長を折り返しただけの形では、給電点インピーダンスが 50ohm 近くになる保証はないのですが、たまたま 1/4 波長のセクションの寸法が、うまく整合の取れる状況になっていたのでしょうか?。ともあれ、方針変更、これで行くことにしました。

なお、ショートバーでの共振周波数の調整が効かなくなりますので、1/4 波長の並行セクションの長さを少々短くした上で、微調整は 1/2 波長部分(4段の伸縮ホイップになっている)の伸縮で行なうことにしました。

更に、これに 435MHz の受信アンテナも同居させることを目論見ました。給電点に 435MHz のダイポールをパラレルにつけてしまおうと言う訳(→)です。天頂向け2エレプリンテナ程度のアンテナでも、SO-35 や UO-14 からの信号はそこそこの強さで入ってきますから、ダイポール程度でも充分だろうという予測ですね。圧着端子と2mm径のアルミワイヤー(100円ショップ)で 435MHz のダイポール部品を用意して、給電点に接続し、リグ側にデュプレクサを入れて V/U を分離しました。

2000/9/13夜に実施!。結果は…うまく行きました。145MHz側の特性を悪化させることなく、2バンド化に成功です。

(←)写真は、1/4波長セクションです。

できた実物がこれ(←)です。ジャンク部品のモールドパーツを加工して、釣り竿を固定する穴をあけ、グラスファイバーの釣り竿(太い部分4m)の先端を挿しこんでエポキシ接着剤で固定しました。給電点は圧着端子で処理して BNC-R を付け、ソータバランの代わりにジャンクの EFI コア2個を通しました。使用した部品がいずれもごく軽いので、釣り竿と合わせても片手で軽々と持ち上げることができ、仮設には最適です。これを、水平偏波の東西ビームとして設置し、衛星が東の空を通過する時を重点的に狙うことにします。
台風の接近中ではありますが、9/15の午前中に実際に設置し、UO-14 に挑戦してみました。同軸には(多少は)低損失の 5D-SFB 8m を使い、ビーム面が東西に向くように配置しました。

で、結果なんですが…思わしくないですねぇ。JA6BX 江崎さんとのレポート交換はできたのですが、自分の信号を聞くことがほとんどできないような状況でした。

9/15夕方の SO-35 は動作が異常だったので、交信はできなかったのですが、時折聞こえてくる信号を聞いている限りでは、仮設1号と大差ない性能のようです。また、9/15 夜の UO-14 では、ほとんど真上を通過する絶好の軌道であったにも関わらず、自分の信号が殆ど確認できない状態。これではちょっと使い物になりません。

…やはり、FM レピータ衛星相手に 10Wこの程度のアンテナでは、アップリンクが足りないようです。まともな交信のためには、どうしても、ビームを回せるようにする必要がありそうです。


3.移動用アンテナ1号を緊急に設置!

ハム活動停止前の1994年、まだ AO-13 が健在だった頃、所属する海外移動運用クラブの行事で、KHφサイパンへの移動運用を行ないました。その時、写真(←)のようなアンテナを用意して衛星DXにチャレンジしました。

このアンテナは、マスプロのウェーブハンター (145 8ele & 435 12ele)を1本のブームにクロス配置に組み付け、アラキの3脚で自立できるようにしたものです。荷物の都合でローターや太い同軸は持参できないので、アンテナをリゾートホテルのベランダに置き、すぐ脇のテーブルにリグを並べて、手で衛星を追いながら運用するスタイルを取りました。同軸は 5D-FB 6m が 145/435 でそれぞれ1本ずつでした。実際のサイパン移動運用では 145MHz のプリアンプと IC-820D を使い、AO-13 の MODE-B で 100 局程度と交信できました。

昔のハム用品はあらかた処分して失われていたのですが、このアンテナ一式が、幸い、自宅の倉庫に残っていました。せっかくですのでこれを再生し、移動運用時のアンテナとして復活させよう…と思っていましたが、仮設ダイポールの能力の低さに見切りをつけ、小型のローテーターを調達して、こいつを自宅に設置することにしました。

このアンテナの作製当時は なにしろ AO-13 向けのため高い利得が必要でしたが、AO-13 は既に失われ、P3D 衛星は来年の話です。今回の目的である UO-14,SO-35,AO-27 などの FM レピータ衛星はそれほど高い利得は必要なく、パスが短時間でどんどん移動していきますから、むしろビームはブロードの方が適しています。そこで、移動用に2分割にしていたブームのうち、ラジエタ側のみを使用して、145/5ele & 435/9ele にし、バランスの良い位置にマストの取りつけ穴をあけ直しました。組みあがったのがこの写真(→)です。

9/16、こいつを自宅に設置することにしました。自宅の構造上、設置場所にあまり自由度がなく、どうやってローテータを回すスペースを確保するか悩んだ末、自室からケーブルを引き出している壁の穴のすぐ近く、突き出している窓のヒサシに支持棒をつけて、TVアンテナ用マストを2本継いだ 3.6m のマストを支え、そのてっぺんに FM 用小型ローテータを設置することにしました。支持機構の耐久力に疑問がありますが、これなら緊急時に屋根に上がらずに撤去できます。

これが設置したところの写真(←)です。

ローテータは幸い、近くのハムシッップにDXアンテナ社製の小型アンテナ用の中古品(開封して設置準備までしたものの、断念して撤去したものらしく、美品)が \8K で手に入りました。これに3芯ケーブルが 7m、同軸ケーブルが 5D-SFB 5m が2本(10m 巻きを買って半分に切った)です。ローテータから上のマストは、移動用セットに使っていた 30mm 径のグラス製を利用、ローテータより下のマストはTV用 25mm 径 1.8m 鉄管の2本継ぎ、足場はTV用屋根馬を使用しました。しめて \15K、回転機構一式にしては安くつきましたが…、JAMSAT 会費JARL 会費のために取っておいたヘソクリをツブしてしまいました (T_T)。

幸い、同軸の引き込み口がすぐ下にあり、またシャックもその引き込み口に設置しているため、同軸ケーブルの長さは 5m で済みました。安物とは言え低損失の 5D-SFB で、144MHz で 0.5dB、430MHz で 1.5dB 程度の損失で済んでいるはずです。

写真(→)は、アンテナを屋根ごしに南側から見たものです。下の屋根が私の自室のある「離れ」(聞こえは言いが、単に車庫の2階に増築した部屋)で、この屋根のてっぺんからほんのちょっとだけ頭を出して、南の空がおがめるような高さになっています。

ご覧のとおり、うちは丘の南斜面にあり、北側には段差の上に民家が連なってカベを形成しています。北北東〜北西にかけては仰角 30 度以下だと、このカベに阻まれてしまいますし、北西〜南西でも仰角 15 度以下にはそのカベが続いています。反面、東と南には障害物もなく水平線あたりまで見えますので、そちらがねらい目でしょうね。

アンテナの拡大写真(←)です。仰角は 25 度に固定しました。30 度固定でもよかったのですが、前述の通り、自宅の北西側は仰角30度の壁がある代わりに、南東部は開けているので、南側のLOS 寸前の位置まで追いかけるには多少低いほうがいいだろう、と考えました。

145MHz が水平偏波、435MHz が垂直偏波になっているのは、構造上それが容易だったからです。SO-35 や UO-14 のようなマイクロサットの場合、搭載されているホイップは衛星の上面または下面に突き出したホイップであることが多いので、アンテナの偏波はどちらかと言うと垂直の方が良いのでしょうけどね。

元々は 8ele (145MHz)、12ele (435MHz) だったアンテナの、先端部分を取り払って 5/9ele にしている関係もあって、145MHz の SWR はほぼ1なのですが、435MHz 側は 1.5 位になっています。

FM 用の小型ローテータは、表示精度も低く、また注意しないと 360 度を超えて回ってしまうので扱いが大変ですが、それでも手元で回せるのはありがたいですね。仰角25度ですが、地上波もそこそこ入ってくるようです。SSB のリグがまだ無いのですが、FT-817 が届いたら、FO-20/29 のアナログの受信にも挑戦してみます。でも、交信するには別途送信機(または受信機)が要るんですよねぇ…。ハム活動再開にかなりオカネを使ってしまったので、しばらくは無理かな?。宝くじでも買うか…。

このアンテナで早速、9/16 16:58〜 の SO-35 に挑戦、4 QSOできました。特にパス後半の南側では、自分の信号がガツンと確認できます。続いて 19:38〜 の UO-14 で 2 QSO、21:12〜の UO-14 で 5 QSO、そして 22:53〜の UO-14 では(西向きで仰角の低い悪条件ながら) VR2XMT 局と交信できました。やはり、このアンテナで正解のようです。


4.仮設1号の FCZ 2エレプリンテナ携帯用に改造

写真(←)は、ご存知 FCZ 研究所の 430MHz 用2エレプリンテナです。仮設1号で 435MHz の受信用に使っていましたが、ビームアンテナの設置にともない撤去しました。非常にコンパクトながら、そこそこ利得のあるアンテナで、通勤途上にこれと 435MHz の FM ハンディ機で SO-35 等の受信に挑戦してみましたが、Sメーターが振るほどではないにしても、十分了解できます。

ただ、ご覧のような構造のままカバンに入れるとなると、結構大変です。そこで、カバンに入れて持ち運びができるように少々改造することにしました。

←給電点の着脱部分
改造と言っても別に特殊なことではありません。エレメントを直径 2mm の真鍮棒で作り直した上で、プリント板とのハンダ付け個所に、直径 3mm の銅パイプを短く切ってハンダ付けし、パイプと棒とを着脱できるようにするだけです。材料はホームセンターで普通に手に入ります。

2mm 径の真鍮棒は、3mm 径の銅パイプの内部にうまく入り、ガタつきもありません。ただし、そのままだとスルッと抜けてしまいますので、真鍮棒に少し「そり」を与えて、銅パイプとの摩擦を増やしてあります。

写真(→)は分解したところです。一番上のリフレクタを更に左右分割すれば、もっと短く収納できるようになりますが、私のカバンのサイズはリフレクタを十分収納できるだけあるので、あえてそこまでしませんでした。
部品を輪ゴムで束ねると、これだけコンパクトになります(←)。現在のところ、これを入れる袋はまだありませんが…。

※10/3補足…やっぱりリフレクタが長すぎるので、左右に2分割できるようにしました。


5.自宅用天頂向け固定ビーム (2000/10/4追加)

仮設2号で作成はしたものの、根本的な問題があるのか、どうもまともに動かなかった 145MHz の1波長ダイポールですが、このまま放置しておくのは勿体無いので、普通の2エレ八木に改造して、天頂向け固定で設置しました。

写真は仮設後に下から写したものです。衛星の時間が迫っていたこともあって、組み立て途中の写真は撮っていません (^^;)。

アンテナとしてはごく基本的なリフレクタつきの2エレ八木で、ラジエタとリフレクタとの間隔は、給電点インピーダンスがうまく 50 オーム程度になる 0.23 波長程度にしました。145MHz のリフレクタは、手持ち八木実験2号の部品を実用1号に流用した際に余った 3mm アルミパイプ製のものを使用、また 435MHz のリフレクタは、同 3mm パイプを FCZ のプリンテナと同じ長さに切りました。

構造上の特徴としては、同じ偏波面に 145/435 2バンド分のアンテナを作りこんで、給電点を共用している点があります。上(↑)の写真で先端に細いヒゲのようなものが左右に伸びていますが、これが 仮設2号で付加した 435MHz 用エレメントです。試しに 145MHz のラジエタから 1cm ほど離して並行にとりつけてみたところ、SWR が充分低かったので、急遽リフレクタを追加して2バンドとも2エレにしてみたと言う訳です。本来なら利得やビームパターン・FB比などを測定して、ちゃんと2バンドとも指向性アンテナになっているかどうか確認すべきなんでしょうが、とりあえず SWR だけしか調整していません。必要パーツは別にあるので、いずれ時間を見て別途実験してみたいですが、同一偏波面で2バンドを実現できれば、移動運用や、クロス八木を作る時には便利ですね。

ラジエタエレメントは、仮設2号のラジエタの伸縮ホイップを縮めて使用、リフレクタは釣り竿に 3.2mm の穴をあけて通し、タイリボンで縛って固定してあります。給電点は同軸を直接で、パラン代わりにジャンクのフェライトコアを2個通しています。仮設2号の撤収から再設置までわずか2時間でした。

天頂向けに電波が飛べば良いので、ロータリービームに影響を与えないよう、設置位置はかなり低くしてあり、145MHz のリフレクタは屋根に接触しそうな位置にあります。どうせ目的が、天頂方向に衛星がきた時のバックアップなので充分です。とは言え2エレで果たしてどの程度の信号が送れるんでしょうか…。設置以後、まだ上空を通過する FM レピータ衛星をワッチしていないので何とも言えません。

2バンドを同一偏波面に作りこんだので、もう1組使ってクロス八木化も検討中。やはり単一偏波だと QSB があって不利ですからね。

2000/11/5追加:その後何回か使ってはみるのですが、思ったほどの効果がありません。天頂方向を衛星が通過する時間が短いこともありますし、2エレではやはりアップリンクが不足するようです。衛星が仰角 60 度以上にくる時間はごく限られたものですし、無理して上げるほどのものでもないかも知れません。

6.自宅用アンテナ改良 - 前実験 2000/11/5 追加

自宅のロケの悪さもあり、移動用八木を作ってからは、ほとんど移動運用ばかりしていたのですが、天気の悪い日や帰宅が遅れた日などは、自宅のアンテナを使うことになります。しかし、単一偏波固定のアンテナでは、衛星との間で変化する偏波面に追従できず、不感時間が発生して不利です。しかし、円偏波にするには -3dB の利得低下がありますし、場所も取ります。

そこで、Mode-J の受信に使う 435MHz だけでも、偏波面の変化に対応できるよう、垂直と水平の両偏波のアンテナ2本にし、双方を切り換えて使用する方法を取ることにしました。

まずは、本番前に実験です。145MHz の4エレクロス八木で使った 120cm 角材をブームに再利用して、145MHz の 3ele と 435MHz の 4ele を前後配置の水平偏波に、435MHz の 6ele を垂直偏波に配置してみました。配置の詳細は (↑)、写真は (→) です。これを、自宅アンテナの条件に合わせるため仰角 25 度固定にしてベランダに設置し、実際に衛星通信に使ってみました。

(↓)は、435MHz で偏波の切り換え用に用意したケーブルです。Aを前方の水平八木、Bを後方の垂直八木に接続し、スライドスイッチ(SW)で切り換えます。


偏波切り換え実験ケーブル
さて結果ですが、Mode-J の受信に使う 435MHz の2本の八木の切り換えは効果抜群!、しかし 145MHz 側はアップリンクに十分な信号を送れないようです。3ele では力不足だと言うことでしょう。時々、仰角を変えて衛星に正対させてみたりもしたのですが、ダメでした。

手持ち八木の実験では 3ele でもそこそこ使えたのですが、偏波固定では厳しいようです。

7.自宅用アンテナ改良 - 本番 2000/11/5 追加

実験アンテナの結果から、切り換え方式の効果が抜群であるが、145MHz 側は十分なアップリンクを得るための大型化が必要だ、とわかりました。ただ、設置場所の関係で2本の八木をスタックさせるのは困難なため、シングルブーム上に2バンドを前後に配置する必要があります。180cm角材ブームを使う前提で、145MHz 4ele & 435MHz 6ele の組み合わせにするか、いや 145MHz 5ele & 435MHz 5ele ならギリギリ寸法に収まるぞ、などと悩んだのですが、145MHz 側の能力不足がどうしても気になります

そこでひらめいたのが「サブ八木」方式。(→)のように、435MHz の水平偏波八木を別ブームにすれば、メインの 180cm のブームを一杯使って 145MHz 6ele が使えます。サブ八木をローテータのすぐ上に固定すれば、メインの八木との間隔は 40cm は取れます。145MHz の視点ではちょっと狭過ぎですが、435MHz 側では十分な間隔です。

この方針で、自宅のマスプロ八木を更新することにしました。11/4の8:00から製作にとりかかり、マスプロ八木撤去も含め、設置が終了したのは 14:00 でした。

出来あがったアンテナの写真が(←)です。

マスプロ八木を仰角固定でセットしていたグラスファイバー製のサブブームをそのまま流用し、145MHz の6エレクロス八木実験で使った角材ブームに、145MHz 6ele 水平435MHz 6ele 垂直を組み付け、接着剤で固定した上でペンキ(青)で防水処理をしました。仰角は25度固定です。

また、その下、ローテータのすぐ上に、12mm x 30mm 断面の 91cm 長平板をブームにして作った 435MHz 6ele 水平八木を取りつけました。仰角を 25 度固定にするために、マストに固定するUボルトの穴は斜めに空けてあります。メイン八木と同様に、耐候性を高めるためペンキで処理しました。

435MHz については 6ele よりエレメント数を増やすこともできたのですが、仰角固定アンテナではあまりビームを搾ってしまうのは返って不利です。半値角 50 度くらいになる 6ele あたりが適当でしょう。

この写真(→)は、アンテナを南側から写したものです。マスプロ八木の時は、太いアルミエレメントの銀色がキラキラ輝いて目だったものでしたが、今度はブームもエレメントも細い上に、ペンキで青く塗装してありますから、殆ど目立ちません。近寄ってみてはじめてアンテナがあるとわかる位です。

もっとも、エレメントが細いので、カラスがとまってしまうと折れてしまいそうですが…。

エレメント類は全て、実験八木で使ったものの流用ですが、435MHz のラジエタ2本だけは 3mm 径銅棒から新調しています。同軸は 5D-FB で、シャックまで 7m です。

マスプロ八木に比べてブーム長が倍近くになり、サブ八木の分も増えているのですが、部品が軽量化されたおかげか、設置作業はずいぶん軽く感じました。ローテータを回すときもいくぶん軽くなったように感じます。

なお、435MHz の2本のアンテナの切り換え方式ですが、リモートスイッチの製作が面倒だったため、結局、ケーブルを2本ともシャックに引き込み、シャック内で市販の同軸スイッチでパチパチ切り換えるようにしました。

さて、11/4日中に設置を終了し、さっそくその夜の UO-14 から使っているのですが…。性能に満足です。Mode-J の受信では、アンテナ2本の切り換え操作によって QSB の谷間をかなり低減できましたし、アップリンクは単一偏波の弱点はあるものの、10W でも問題無く QRM を破ってくれます。しばらくこのアンテナを使ってみます。

あまり自宅のアンテナの出来がいいと、移動運用しなくなりそうで怖いのですが… (^^;)。


2002/2/20 追加

心配した通りと言いますか…、このアンテナのおかげで殆ど移動運用に出なくなってしまいました (- -;)。FM 衛星の場合は、アップリンクの 2m が水平偏波のみなので、なかなか通らないのは苦労しますが、ダウンリンクの 70cm は切換式で良好で、殆ど不自由がありません。

…とは言ったものの、建ててから既に14ヶ月経つと、かなり痛んで来ましたね。ブームやエレメントの折損は幸い無いのですが、鳥などがとまろうとしたのかエレメントがあちこち曲がり、また 2m 後方のブームにねじれが発生してラジエタとリフレクタが5度くらい傾いてしまいました。また、当初 25 度に固定していた仰角も、5度ほど降りてしまいました。そのうち強風で折れてしまうんじゃないかと思います。

もっとも、ルーフタワーに方位・仰角ローテータの準備も済んで、暖かくなったら屋上に設置する予定でいますので、このアンテナもそこで「お役御免」になりそうです。次に作るのは切換作業の要らないクロス八木にしようかと考えています。


Posted and Edited by 今石良寛 Yoshihiro Imaishi.
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