Updated at 5th. Nov. 2000


JF6BCC の衛星用アンテナ紹介
実用版手持ち八木

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1.移動用手持ち八木アンテナ、実用1号

実験2号の結果を元に、実用1号の製作を計画しました。ハンディ機の 5W 送信に対する保険の意味で、145MHz を4エレにします。必要なブーム長は 120cm になるので、持ち運びのため、前後2分割の仕組みが必要になり、また角材ブームは見栄えが悪く、握る手も疲れますので、18mm 径のスチロール製パイプを使うことにします。

図(←)は、エレメント配置の寸法図(数字はmm)で、各エレメントは既に紹介した実験アンテナの元となった、JAMSAT のページにある八木の寸法そのままです。今回、435MHz の一式と 145MHz のラジエタについては実験アンテナからそっくり移植し、ブームと 145MHz のリフレクタ・ディレクタのみ新調しました。

ブーム全体をスチロールパイプにしたかったのですが、18mm径のパイプの内部にピタっとはまるパイプが手に入りません。たまたま試してみた 10mm 角の工作用角材がぴったり合ったので、先端部分はそれを使用することにしました。また、当初は 1m のスチロールパイプの不足分 20cm のみを角材で伸ばすつもりにしていたのですが、先端部分はエレメント数が少ないので無駄に太いパイプも要らないと考え、パイプは手元側 60cm だけにしました。写真(→)はブームの継ぎ目部分で、パイプと角棒とを 4mm ドリルで貫通してボルトと蝶番で止めました。

なお、後日、ブームに 435MHz を8エレ化する際のエレメント位置に 3.2mm の穴を、また手持ち部分にUボルト穴を開けるつもりです。

(←)できあがったアンテナです。実験2号アンテナから移植した部品が多いので、着手から完成まで2時間かかりませんでした。しかし、当初考えていたほどまでは、見栄えは良くなりませんでした。黒いパイプや白い角材に、輪ゴムやタイリボンでエレメントを固定すると…目立つんですよねぇ (--;)。まあ、これはこれで、自作っぽい感じが出ていていいのかも知れません。それに、輪ゴムやタイリボンで止める方法は手っ取り早くて確実ですし。

ご覧の通り、クロス配置にしている関係で、実験2号と同様、地面に置くにも少々苦労します。なにしろエレメントが細くてチャチですし、ラジエタ以外はアルミパイプですから、ひっかけたりするとすぐに曲がってしまうんですよね。移動運用の際は破損に備えて、予備のアルミパイプとカッターナイフを持参するべきでしょう。


▲移動運用スタイル。写真中央にあるのは軌道計算用のPDA


▲145MHzエレメントのみ分解したところ。自動車が使える移動運用であれば、これで車内に充分収納できる。


▲部品を全てバラしたところ。


▲145MHzの給電部分

ラジエタはタイリボンで
ブームに固定する。


▲給電部まわり

上の写真は、実際に移動運用で使っているところです。実験2号に比べるとブームが長くなった分だけ、やはり疲れますが、3エレに比べて「劇的に良くなった」と言うほどではありません。とは言え少なくとも、10Wをかければかなり良好に自分の返り信号が得られます。電源事情のよい移動運用であればこれでバッチリでしょう。

しかし、最終的には5W程度のハンディ機の出力で衛星に充分なアップリンクを送りこむことが目標ですので、これからしばらく使って評価してみたいと思います。


▲テントメーカー「オガワ」の 120cm 収納袋。アラキの3脚がすっぽり入ってしまう大きさの袋で、アンテナ一式を入れてもまだスペースが余っている。部品が細くて弱いので、製図ケースか何かのほうがいいのかも知れない。

2.手持ち八木アンテナをビデオ用三脚に固定してみた 10/10

軽く作ってあるとは言え、衛星が見えている間中、ずっと手持ち八木を持っておくのは大変です。また、衛星ではなく地上波通信をする場合にも、アンテナを手で持ったまますると QSB も起きますので、何かアンテナを固定する仕組みがあると便利です。

そこで、JA0FKM 上田さんの FM レピータ衛星の記事を参考に、ビデオカメラ用の三脚(かなり古いゴツいもの)を使って、手持ち八木アンテナを固定してみました。カメラ固定用ネジを使って鉄製のLアングルを固定し、これに 10cm 角の工作用角材の切れ端をネジ止めして、手持ち八木のパイプを挿しこみます。これで、偏波面を自由に変えることのできる特徴を殺さずに、アンテナを手で持たずに済むようになりました。

単にLアングルを使うだけだと、反対側が遊んでしまいますし、重量配分もアンパランスになります。そこで、アンテナの反対側にモービルブラケットを固定して、送信に使う 145MHz FM モービル機を固定できるようにしました。また、アンテナを衛星に向ける際に使うPDA(写真は CASSIOPEIA E-55)も合わせて固定できるようにして、衛星の追尾を楽にしました。ちなみに電源は DC12V 7.0Ah のポータブルバッテリーを三脚の足元に置いています。

運用者はこの三脚の前に立って操作しつつ、435MHz 受信用のリグを体に装着してヘッドホンで受信します。左手はアンテナの偏波面を回転させ、右手はアンテナの方位を調整しつつ、マイクとペンでログをつけます(ログは実験手持ち八木で採用した腕に固定するメモです)。モービルブラケットのサイズが 145/435MHz リグとも共通なので、Mode-B 用にはリグを 435MHz のものに交換して対応します。

偏波面を変えているところです。手で自由に位置を決められますので、送信しながら自分の返り信号が最も明瞭になるような位置を探します。角材とパイプとの摩擦で適度な力で固定されていますので、手を離してもアンテナが勝手に回転することはありません。

固定用の三脚がかさばりますが、逆に、かさばる三脚を持っていける移動ならバッテリーも持参できるだろうから、10W のモービル機を使うこともできて、かえって有利だろう、と割りきりました。別に三脚がなくても、今まで通り手持ちでも使えますからね。


写真追加:2000/11/5

自宅では北東〜北西〜南西方向に住宅街の壁があり、そちら方向の仰角 30 度以下のパスでは衛星があまり見えません。そこで、西向けに開けている近くの展望公園の駐車場によく移動して運用します。

写真(←)はその際の設置状況です。日中に移動するのは週末くらいのもので、殆どは夜間(深夜?)ですので写真どころではありませんが…。

移動運用での設営と撤収にかかる時間を節約するため、色々と工夫をしてあります。


エレメントの固定部分。

写真ではわかりに
くいが、輪ゴム止め
をやめて目玉クリッ
プ固定に変更した。

(↑)の写真で三脚の足元にあるバックには、PDAやケーブルなどの必要機材一式が放りこんであります。設営するときは、車からアンテナ本体・三脚・バッテリーとこのバッグを持ち出せばOK、撤収の時も全てこれに放りこみます。バッグには額に固定するキャンプ用ヘッドライトも入れてあり、夜間の設営でも両手を自由に使用できます。

ビデオカメラ用三脚のアンテナの反対側には、バランスウェイト代わりに 145MHz のモービル機がセットされていますが、これはこの状態のまま車のトランクに収納できます。また 435MHz の受信には C-501 を使い、Lアングルにちょいと引っ掛けるだけです。この方法で、無線機の設営の手間はかなり省けます。

車で移動するときは 435MHz のエレメントは分解せず、つけたままにしてあります。


運用スタイル

Mode-J用の無線機と軌道計算PDA
435MHzの受信にC-501、
145MHzの送信にIC-229 (10W)

 

Posted and Edited by 今石良寛 Yoshihiro Imaishi.
mailto:imaishi@dream.com

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