中国の地図

2011年9~10月に計4週間、中国・北京に出張に行きました。その時のネタからいくつか紹介します。

中国で購入した地図

中国土産に何かないかと、カルフール(フランス系のスーパー)をウロウロしていた時、書籍のコーナーで中国の地図を見つけました。中~高校生あたり向けの学習教材のような感じで B1 版8つ折フルカラーの、15元(約190円)にしてはとても立派なシロモノでした。

日本とまず違うのは海の名前の表記、ただし東シナ海が「東海」、南シナ海が「南海」となっているだけで他に大差は無く、しかも併記されている英語名は EAST CHINA SEA、SOUTH CHINA SEA でした。また当然ながら、周辺各国の地名・国名や都市名は中国語表記ですが、中国国内に比べて相当省略されていて、日本の各都市は都道府県庁所在地くらいしか記載がありませんね。まあこれは日本の地図でも同じですが。

アルナーチャル・プラデーシュ州は中国領と表記

中国の地図ですから当然、他国との領土紛争がある箇所については、中国側の主張通りに記載されています。上の写真はインドとの国境、ブータンの東にあるアルナーチャル・プラデーシュ州の部分、全域が中国領で表記されています。

南シナ海は全部中国領と表記

こちらは南海(南シナ海)の部分、日本でも新聞報道などで有名ですが、見事に「全て中国領」になっています。この他、インド国境西部のアクサイチンの部分も中国の主張通りの国境線が記載されているほか、台湾島は中国の一部として記述されています。細かいところでは、東北部のロシア国境にある「黒瞎子島(大ウスリー島)・銀龍島(タラバーロフ島)」も全て中国領になっており、ここは東西で分割することで2008年にロシアと合意して解決したはずなんですが、2011年版の地図のくせに訂正されていませんね。

尖閣諸島の部分は不明瞭

日本人が気にするのはやはり「尖閣諸島」でしょう。残念ながらのこの部分については上の写真のように、表記は「釣魚島」「赤尾島」で中国名なものの、地図に引かれている国境線はその部分が無いので不明瞭になっています。南海の主張に比べると大人しいですね。

日本の北方4島、いわゆる北方領土については、地図の範囲外になっているため確認できません。なお、サハリン(樺太)の南半分については、日本の地図では「国籍未定地」扱いで中央に国境線を引いていますが、この地図では全島ロシア領で記載され中央の線はありませんでした。竹島は小さすぎるのか、地図に存在していませんね。

南北朝鮮の境界表示

中国以外の周辺諸国ですが、朝鮮半島は北が「朝鮮」、南が「韓国」と記されているものの、双方の間には上の写真のように目立たない点線が引かれているだけで、明確な国境線になっていません。ネパールとブータンの間にあるインド領の「シッキム州」は、中国は旧シッキム王国のインド併合を認めない立場からインドとは別の国として表記されている、と言う話を以前見た記憶があるのですが、そのあたりは事情が変わったようで、インド領の一部になってました。ただし、旧都「ガントク」が人口に見合わない主要都市のマークで記載されているあたり、改訂は中途半端なようです。

切手や地図は、その土地でしか手に入らない、しかも軽くて嵩張らない、土産物に最適な品の1つですよね。いつもならまず切手なんですが、出張で行った今回は郵便局に寄る時間が取れず、かと言って観光客向けに高い値段で売られているものには手を出したくなかったので断念しました。